諸事情により、特定のクラブミュージックのジャンルに関する知識を少し持っています。今回は「UK Garage」について軽く紹介します。
「UK Garage」と一言でいってもジャンルの幅は広く、日本で人々が「Garage」という際は特に「2-Step Garage」のことを言ってる人が多いと思います。2-Stepというリズムが特徴的なのと、J-POPやK-POPでもこういうリズムがわりとよくあるからだと思います。
2-Step Garage なJ-POPやK-POPの例を紹介します。
1:08~ あたりのリズムは2-Stepです。
youtu.be
0:34~ あたりからのリズムも2-Stepです。
youtu.be
0:54~ あたりも2-Stepな感じですね。
youtu.be
これらは確かにUK Garageですが、UK Garageが全て 2-Step というわけではなく、四つ打ちなUK Garageもあります。それらのことは「4x4 Garage」と言います。「4x4 Garage」とHouseミュージックの違いはわかりづらいですが、それもそのはずでGarageはもともとHouseから分岐したジャンルというのがあります。
そもそもなんで「UK Garage」なのかという感じですが、「US Garage」も別にあって、イギリスの要素が混じったため「UK」なためです。詳しくは以下のサイトのイラストをみてください。
アメリカのクラブで元々ディスコなどが流れていた中、パラダイスガラージというクラブでとあるDJのプレイを境に盛り上がったのが「Garage」のはじまりで、ここから「Speed Garage」という少しアップテンポなHouseのようなジャンルが人気になっていきました。
そして時は流れ、ただの早いハウスというよりは、ベースを歪ませてBasslineとかDubstepみたいな不穏な音を鳴らしたりするようになったという流れのようです。
UK GarageとDubstepに関連があるというのは一見わかりづらいですが、以下のサイトの動画で詳しく紹介されています。
ちなみにいま人々が「Dubstep」と聞いてイメージしているものよりは当時のDubstepは控えめなものではあります。SkrillexのようなアーティストのDustepはさらにわかりやすく大箱向けですが、あれはDubstepのサブジャンルのBrostepと呼ばれるような派手なもので現代よりなのかなと思います。
UK Garageは昔から人気なジャンルですが、最近も再熱していてConductaというDJが提唱する「Nuskool UK Garage (NUKG)」という名前で盛り上がっています。
mikiki.tokyo.jp
この記事は すてにゃん Advent Calendar 2023 - Adventar の4日目の記事です。