2017年に以下の記事を書いていました。最近も時々この記事が引用されたりX (Twitter) でもいまだにシェアされたりしているのを観測しています。
blog.stenyan.jp
なおこれはもはや7年前の記事で、ベースの考えは大きくは変わっていないものの、普通に自分用のチャンネルをいまは作っています。
運用次第で良し悪しある
まず結論としては、チャンネルを作ったほうが良いとか作ってはいけないということよりも、使われ方(運用)方法次第で上手く回らない可能性があるよねという話だと思っている。なので、Xなどでtimes不要論が流れてきても「結局どう運用しているか次第だな〜」とニュートラルよりな気持ちで静観している。
例えば以下のような運用の場合はひょっとすると見直した方が良いかもしれない。
- チームのチャンネルでは基本的に何も書かずに、自分の分報に仕事に関する考えや思いを書き続けている→チームのチャンネルの意義は?
- 調査メモや作業ログを自分の分報にのみ書いている→チームの資産としてドキュメンテーションツールに書いていけるとよさそう?
- チームの仕事のタスクリストを分報で整理していってる→チームで進めていけるようにプロジェクト管理ツールでオープンに管理するとよさそう?
逆に、チームメンバーが仮に自分の分報に入っていなくても、チームとしては大きく困らないような運用であればまあ好きにしても良いはず。また、どうしても流れで仕事に関する話題を分報に書いてしまうことがあっても、チームのチャンネルや定例などにまとめて持っていくという意識があればいいのではないか、とか。
自分は独り言を書くことが好き
前提として私は独り言をインターネットに書くことがとても好きで、昔からTwitterをヘビーに利用していました。分報チャンネルを一時期辞めたあと、仕事中に独り言をダラダラ書いて遊ぶ場が減ってしまい寂しくなったりしました。(仕事中にTwitterをしてはいけないわけではなかったけど、Slackは常に開いているのでSlackで雑談するのが楽)。そういうわけで復活させたのが最初のきっかけです。
もちろん最初に書いたような意識はあったので、仕事の話を書くというよりは、ほぼTwitterと同等という意識で本当にただの雑談を書いていました(ほとんどそのままオープンインターネットにかけるような感じですね)。
前職での分報チャンネル内の特異な文化
前職では社内Slackにいろんなbotが存在していて、中でも string_random
というコマンドを利用できるbotがごく一部のエンジニアの間では流行っていました。これは正規表現を指定するとその正規表現にマッチしたランダムな文字列をいくつか返してくれるというものです。(以下のデモサイト参照)。
cho45.stfuawsc.com
前職の私の分報はこの string_random
と、カスタム絵文字を組み合わせてうまいことパズルを完成させるという遊びをみんなで毎日決まった時間帯に運試し的に実行するというものすごく特殊な文化が形成されていました。*1
これはもはや分報というか、謎のコマンド実行部屋になっています。仕事には本当に何も関係ないので誰が参加しても誰が抜けても何も困りません。
新しい職場での分報
数日前に新しい職場に入社し、初めての転職を味わっています。ここでも分報を持つメンバーが多いと知って入社当日に全員分見つけて参加しました。
転職後何もわからないなりに、こういったチャンネルがあることによって良いと感じてる部分を言語化すると、
- 色んな人の個人チャンネルに入ったことで、ざーっと眺めているだけでみなさんの普段考えていることやSlackの使い方、会社の文化の雰囲気感をざっくり掴める
- 自分の分報を初日から作ったことで、自分のチームに留まらず、他チームのメンバーと雑に会話できる場が自然とできて緊張感が和らいだ
- チームを跨いだちょっとしたTipsの交換がしやすかったりする(この前も誰かが
asdf
の話をしているのをみて、mise
というのもあったりするよね、という話になったりした)
みなさんがよくいうオンボーディングや新人へのヘルプのための分報みたいな話もありつつも、チーム跨いでの雑談の場みたいなところもメリットとしてあるなと思いました。
「雑談なら雑談用のチャンネルで話せばいいじゃん」というのはあるかもしれませんが、例えば anime チャンネルに一言書いてしばらく発言がないと気まずいですが、個人のチャンネルなら気にせずだらだら投稿できるという安心感がある気はします(もちろん、趣味系のチャンネルには僕も普通に入って発言しています)。
*1::emoji_01: とか :emoji_02: とか元画像を16分割くらいした絵文字を大量に登録しておいて、16x16の元画像をランダムに組み立てられるかどうか、みたいな感じです。