ふと、 id:Songmu さんが先日以下のようなポストをしていたのを思い出した。
「すてにゃんと僕」と言うブログエントリ書きたい
— songmu (@songmu) 2024年2月1日
その後まだ「すてにゃんと僕」というブログエントリは投稿されていなさそうだけど、一方的に要求するのも変なので(?) 「僕とSongmuさん」という記事を自分が先に書いてみることにしました。なお、これは完全に個人の日記なので、いまの所属とかは関係ありません。
Songmuさんとの出会い
私が新卒として株式会社はてなに入社した際、というか面接の時に話したのが最初のコンタクトでした。当時は業界の人のことあまり知らなかったので、面接時にSongmuさんやstanakaさんが登場してもそんなになんとも思っていなかったし、Mackerelというサービスも「なんかGoやScalaを採用していてイケてる気がする」というすごく浅い感じで興味を持ちました。
ただ、以下のような経験や、私の考え方*1や伸びしろに期待してくれたのか、無事採用してもらいました。その節は本当にありがとうございました。
blog.stenyan.jp
はてなでの最初の数年
大学時代から本格的にプログラミングを初めた私でしたが、正直プログラミングスキルがあるわけでもなく、Webサービスに関する知識も皆無でした。サーバの運用もAWSなどのクラウドサービスも使ったこともなかったので、Mackerelチーム配属後しばらくはとても苦労しました。最初のうちは「OJT*2的にやっているうちになんとかなるだろう」と楽観的に過ごしていましたが、いつまで経っても周りのメンバーのサポートなしには仕事が進められずに悩んでいました。
当時はてな東京オフィスのMackerelチームのエンジニアメンバーには私以外にSongmuさんと当時のCTOのstanakaさんしかいませんでした*3。そのため、技術的な悩みについてはオンライン上で京都オフィスのメンバーに相談するか、Songmuさんやstanakaさんに相談するかという状況でした。そういう状況を見かねて、Songmuさんは私に付きっきりでちょっとしたWebアプリケーションの課題を出してレビューしてくれたり、AWSの簡単な構成を作ることを提案してくれたりと、OJT以上のしっかりとしたサポートをしてくれました。以下の記事も当時書いたものです。
技術的な面以外でも、ブログでのアウトプットやイベントでの登壇などさまざまなソフトウェアエンジニアとしてのスキルの発揮の仕方を学ばせてもらいました。
もちろん、Mackerelチームの他のメンバーもペアプロをしてくれたり、レビューをかなり丁寧にしてくれたりと全員にとても良くしてもらいました。ただこの時の私は同じオフィスでオフラインでサポートしてもらった方々に大きく影響を受けたのだと振り返って思います。
私がSongmuさんのここが良いと思っている点
Songmuさんは便利なOSSをいくつか出していたり (Songmu/horenso とか Songmu/tagpr とか)、CTOやVPoEをやったりしているので世間的には技術力もあり役職もあってすごい人というイメージかもしれません。ただ、自分的には役職の有無はあまり関係ありません。
自分の印象としては、Songmuさんは別に最初から何の苦労もなしに技術力を発揮していたわけではなく、これまでの努力やハッカーへの憧れから純粋にやるべきことをやり続けた人なのだと思っています。もちろん誰でも努力はしているとは思いますが、独自のセンスで尖っているハッカーではなく、弱点を自分で認識して克服していく力があるのかなと思います。
コードも書くし、プロダクトや経営についても考えるし、チームの設計も意識するし、コミュニティ活動(カンファレンス登壇、ブログ執筆、OSS活動)にも向き合っている。それぞれ個別にスペシャリストみたいな人もいますが、Songmuさんは幅の広さもある人なのだと感じています。継続的な努力とソフトウェアエンジニアとしての幅の広さやバランス感、それがSongmuさんの魅力です。
Songmuさんが私を買ってくれている理由とは
Songmuさんから直接「こういう理由で私はすてにゃんを買っています」と言われたわけではないので、ここではきっとこういうことかなという推測を書いてみます。
まず最初に書いたように、新卒時の私は別に業界の人のことはあまり知らなかったので、すごい人を「すごい」とはあまり思っていなかったです(というか、自分のスキルとのギャップが大きくてすごさをそもそもあまり認識できなかったというのもあると思います)。その上で、上下関係はなるべくなくして全員フラットに接したいという考えもありました。そのため、新卒だろうが中途だろうがCTOだろうが分け隔てなく同じようにコミュニケーションをとっていたような気もするし、なんかすてにゃんのそういうところ良いと思うと言われたような気もします。
純粋な技術力は不足していましたが、会社やチームを観察することがおそらく当時から得意な方だったと思います。また性格も根が真面目なので、真面目に考えて自分なりのもやもやを社内のグループウェアに書き出すことをよくやっていたりしていました。チーム外の同僚が何かSlack上で困っていそうだったら反応したり、そういう気配りもできるほうだった気がします。
すてにゃん、こういう良い考察をちょくちょく出してくるのが良い / “コード書く以外の仕事上暗黙的に必要とされている様々なスキルについてブレストしてみる - @stefafafan の fa は3つです” https://t.co/kGHthnCHUr
— songmu (@songmu) 2020年2月25日
今も別に技術力には自信はないですが、ソフトウェアエンジニアとしての「幅の広さ」はあるかもしれないです。その点は実はSongmuさんと近しいところはあり(Songmuさんもかなり根が真面目)、「考え方に共感できる向上心のある若手エンジニア」として買われたのかもと思ったりしています。