開発生産性Conference 2024 というイベントに弊社株式会社カケハシがスポンサーしていて、私もスポンサーブースのお手伝いとして参加しました。
dev-productivity-con.findy-code.io
会社のテックブログにレポートがあがっているのでよければこちらもどうぞ。
kakehashi-dev.hatenablog.com
ここでは id:stefafafan 個人の簡単な感想を書きます。
会場
今回の会場は虎ノ門ヒルズフォーラムで自分はあまりこのあたりのエリアに来ることはないですが、会場入ったらスタッフの方々がスーツ来ていたりカチッとしていてなんだか新鮮でよかったです。全体的に綺麗な会場で、メインホールでセッションを聴く時は「いまから国際的なセッションが始まります!」みたいな感じのライティングや雰囲気を感じました(実際海外からのスピーカーさんもいらっしゃいました)。
聴講したセッション
私はスポンサーブースのお手伝いなどをしていたので正直あまりセッションは聴けなかったのですが、印象に残ったものについて軽く感想を書きます。
及川卓也さんによる「顧客価値向上による開発生産性向上」
プロダクトマネジメントみたいな話がメインという印象でした。開発生産性の向上を考える際に、ただ高速にデリバリーすることにフォーカスしてもアウトカムが価値のあるものでないと意味がない。そのため、顧客にとって価値のあるものを提供する必要があり、チーム全員がプロダクト愛を持つことが大事だと考えるみたいな話。
プラットフォームエンジニアリングの観点で、プラットフォームとしては社内のチームが「顧客」となるが、その社内のチームが作るプロダクトの先にいる「顧客」への理解も持てるようになるとより良いよねというところが個人的には「確かにそうだよな」と納得したところでした(最近プラットフォームチームに所属している自分としても)。
自分にとって新しい発見がめちゃくちゃあったわけではないですが、大事な話(ソフトウェアエンジニアであってもプロダクト志向を持つことの大切さ)がわかりやすく話されていてよかったです。
Laurent Ploixさんによる「Metrics-informed development; theory and practice」
DORAメトリクスの向上を目指そう!とざっくり思っても、粒度が大きすぎて直接影響を与えるのは難しいかもしれない。その代わり、例えば手元環境やプルリクエスト単位でのTTR (Time to Recovery) を短くすることを目指すのは開発者としてゴールが明瞭でこれが最終的にチームの開発生産性向上に繋がる、見たいな話をしていてゴールの分解いいなと思った。
ここでもプラットフォームエンジニアリング文脈で、社内向けのプラットフォームであってもプロダクトマネージャーのような役割は必要、この場合メトリクスがプロダクトであるみたいな整理がされていてちょっと面白かったです。
スポンサーブース
スポンサーブースが沢山展示されていて、さまざまな会社さんの話を聞くことができてよかったです。さまざまなノベルティもそうですが、そもそもその会社がどういうプロダクトを持っていて、開発生産性という文脈でどういう課題感を持っているのかみたいな話をカジュアルに聞けたのがよかったです。弊社カケハシのブースにも「カケハシのこと知ってます」という人から「初めて聞きました」という方も来ていただけて色々とお話できて有意義でした。
スタンプラリー全ブース回りました🙌#開発生産性con_findy pic.twitter.com/0MDXdnm085
— すてにゃん (@stefafafan) 2024年6月29日
X投稿キャンペーン
実はこのカンファレンスに参加する前に、X投稿キャンペーンが公式サイトで案内されていました。応募したところなんと当選して以下の4つの書籍が手に入ってとても嬉しかったです。「LeanとDevOpsの科学」は電子版で既に持っていましたが物理本が手に入るのも嬉しい。
こちらはX投稿キャンペーンに当選して当たった本たち! ありがとうございます🙏
— すてにゃん (@stefafafan) 2024年6月28日
開発生産性あげるぞ💪💥 #開発生産性con_findy pic.twitter.com/v74ew1jmzp
全体として
沢山の人々が一堂に会していて、テーマも「開発生産性」と大きめなものなので、色々な切り口の話があってよかったです。テーマが大きいからか、言語系のカンファレンスとは層が違う感じはしました。個人的な印象としては、役職を持たないいちエンジニアとしては具体的な手続きや細かい課題の話に興味を持ちがちであまり参加されないが、エンジニアリングマネージャーやビジネス方面の人ほど「自分の会社・部門・チームの生産性」が気になって参加しやすいのかなと思ったりしてみました。どちらにフォーカスすべきとかはなくて、さまざまな粒度のイベントが存在するのが一番だと思うので、これからもこういったカンファレンスが開催されるといいなと思いました!ありがとうございました!