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USBメモリーでDJするときに気をつけるポイント

友人がDJコントローラーとPCを持ち歩いて会場でDJしているのをみて、転換の手間とかを考えるとUSBメモリーが楽だよと思いつつ、ハマりポイントはいくつかあるのでまとめておこうと思ってこれを書いています。なおここで書く話は全てPioneer DJの機材の話を想定しています。

よくあるハマりポイント

ぱっと思いつく代表的なハマりポイントをいくつかあげます

  1. パソコンはUSBメモリーを認識して曲を入れられるのに現場のCDJに挿したら認識されない
  2. 一部の曲がCDJで認識されずに再生できない
  3. CDJで日本語の曲名が文字化けして何が何だかわからない
  4. USB1本だけ持って行った結果片方のCDJでは曲がかけられるけどもう片方に同期されなくてDJできない
  5. DJコントローラーで使っていた機能が使えない

いろいろありますね、順番に解説と対策を紹介します。

パソコンはUSBメモリーを認識して曲を入れられるのに現場のCDJに挿したら認識されない

いくつか原因はあるかもしれませんが、一番あるあるなのはUSBメモリーのフォーマット形式に現場のCDJの機材が対応していないパターンです。

機材ごとに対応状況が異なりますが、「exFAT」の形式でフォーマットされたUSBメモリーは多くのCDJの機種では読み込めないので、「FAT32」などで一度USBメモリーをフォーマットした上で曲を入れると良いです。*1

全機種同じというわけではないので、DJをする機会がやってきたときに会場に置いている機材が何かを聞いた上で、その機種名で検索し対応しているフォーマットが何なのかを確認しておくと良いです。私は基本的に「FAT32」にしています。

一部の曲がCDJで認識されずに再生できない

USB自体は認識できても、中に入っている曲も機材の対応状況と曲の形式によっては再生できないことがあります。特に少し古い機材の場合は「FLAC」やハイレゾ音源は再生できない場合が多いです。

こちらについても会場に置いているCDJの機種名をあらかじめ確認した上で、ネットで仕様を調べましょう。ファイル形式だけ確認しておけばOKというわけではなく、サンプリング周波数やビットレートも確認しておきましょう。特にネットのいろんなサイトから曲をかき集めている場合はファイルの形式がバラバラだと思うので注意が必要です。

FLACは再生できない機材が多いので個人的にはAIFFでなるべく曲の形式は統一させています。

CDJで日本語の曲名が文字化けして何が何だかわからない

こちらは特に古いCDJを利用する際に発生することがあります。CDJ-2000nxsとかCDJ-900nxsなどを使う分には気にすることはないですが、CDJ-350しか置いていませんみたいな会場のときに注意したいです。

こういう場合はそもそも機材側が日本語を表示できない仕様なので取れる対策はあらかじめかけたい曲を全部ローマ字表記にしておくか、曲名が英語のものしかかけないことにするか、勘でDJするかです。

ネットを検索していたら一括リネーム対応されている事例などがありました。
arisane.hatenablog.com

ただ、個人的にはこういう古い機材しか置いていない場合は無理せず自分のDJコントローラーを持ち込んでやるのが無難な気もします。

USB1本だけ持って行った結果片方のCDJでは曲がかけられるけどもう片方に同期されなくてDJできない

こちらも古いCDJの場合起こりうる事態です。最近のCDJだと片方にUSBメモリーをさせばそのCDJで選曲できるのはもちろん、リンクされている他のCDJでも同じライブラリを参照して音楽が流せるようになっています。なので究極USBメモリー1本だけでDJができます。

ただしCDJ-350などの古い機材ではこのリンク機能に対応していないので、CDJごとにUSBメモリーが必要です(つまり最低2本持参する必要あり)。これを知らずに1本だけもっていった場合、曲を繋ぐことができずただただ曲を再生→停止→再生、みたいな感じになってしまいます。

こちらも同様に無理にUSBメモリーにこだわらずPCDJで対応しても良いと思います。

DJコントローラーで使っていた機能が使えない

DJコントローラーにはパッドがいくつかついていて押してる間は特定のエフェクトがかけられたりしますが、会場においている多くのCDJやミキサーはそういうパッドはありません。他にもいくつか操作性の異なる部分があります。

ではエフェクトを一切かけられないのかというとそうでもなく、CDJ自体で単体の曲にたいする操作や、DJミキサー側でも色んなエフェクトがかけられます。これについてはそれぞれの機材でやれることの把握と練習が必要です。そして機種によってやれることも違うのであらかじめ説明書を読むなどする必要もあります。

どうしてもパッドが欲しい場合はそれようの機材を持ち込む人もいます。もしくは無理せずPCDJでやると良いです。

USBメモリーでDJするときに気にすることまとめ

ハマりポイントベースで紹介してきましたが、改めてまとめると以下のことを気にすると良いです。

  1. 会場に置いてあるCDJ、DJミキサーの機種名をあらかじめ確認しておく。また会場特有の事情などもあれば聞いておく
  2. 機材でググってスペックを確認しておく。対応フォーマットが何なのか目を通しておく。サイトにのっている画像を細かくチェックして使える機能を把握する(CDJはSYNCボタンの有無等、DJミキサーは利用できるエフェクトの種類等)。あまりにもDJしづらそうであればUSBメモリーでのDJはサブの選択肢という心づもりをしておく。
  3. USBメモリー、特に初めて使うものについてFAT32など問題なさそうな形式にフォーマットしておく
  4. かけたい曲はなるべく一律でCDJの対応している形式に変換しておく(mp3などにしてしまうと劣化するので、AIFFなどロスレスなものがおすすめです)
  5. CDJ内での選曲はPCで行うよりも画面も小さく大変なので、ある程度かけたい範囲が絞れるなら絞っておいてプレイリストに入れておく。
  6. 同じようなUSBメモリーを最低2本用意する。片方が何らかの事情で使えなくなった場合(会場で酒がかかって壊れた等)のバックアップとして2本あると安心です。
  7. できればスタジオレンタルなどを駆使して当日と同じ機材でDJをUSBメモリーで練習する。そもそもUSBがちゃんと認識されて曲もかけられることを確認したり、機材を触ることになれる。お金に余裕がある場合はUSBメモリーに対応しているオールインワン型のDJ機材(XDJ系)を購入して自宅で練習するのも良い
  8. USBメモリー2本あってもどっちも使えないという最悪な事態も考えられなくはないので、さらなるバックアッププランも用意できるとさらに安心(一応PCをもっておいてその場でUSBメモリーをフォーマットし直せるとか、PCDJができるとか、スマホにもrekordboxを入れておいてスマホから曲がかけられるとか)。ただし、私個人の経験では今までUSBメモリーでDJが結局できませんでしたという事態になったことはないです

こうして書いていくと色々とありますね。DJも事前準備が8割!ぜひチャレンジしてみてください(こんな文量あるとチャレンジしようとはなりにくい気もする……。)

*1:CDJ-3000はexFATにも対応しているようです