最近職場でTypeScriptを書いていて、改めて周辺知識のキャッチアップがしたくてオライリーから出ている比較的新しい『初めてのTypeScript』を読みました。
全体としてはJSの基本知識がある人や他の言語での経験があるけどTSの細かい機能や慣習が知りたいという方におすすめできると感じました。原著の発行は2022年6月のようなので、めちゃくちゃ最近の話題に追従しているわけではないかもしれないけど、訳注で最近の事情がちょくちょく書かれていたりとてもありがたかったです。
公式サイトに章ごとに対応した課題があって、これらは英語だけど型を扱うことやTSでコードを書くことの練習になるので非常に有益でした*1。
「anyを使いたい場面はなるべくunknownを使いましょう」とか「TSConfigのこういうオプションは基本的に有効にしておきましょう」とか「TypeScriptで導入された構文拡張 (enumやnamespace)は利用の是非について議論されがち」とか、TSやフロントエンドの話題に普段からキャッチアップしてる人ならもちろん知っていそうなことが紹介されていることもよかったです。
15章「型演算」を読んでいて、ああこれが type-challenges とかを解くのに必要な前提知識なんだな、型の表現力はすごいけどシンプルにややこしいなと思ったりしました。
次に読んでみたいと思っているTSやフロントエンド系の書籍は Effective TypeScript, 2nd Edition [Book] や Fluent React [Book] です。
*1:途中からじわじわと課題が面倒臭い感じになってきて、私はまだ途中で止まっています。
