同僚が1on1の際に他の人がどういう話をしているのか気にされていたので、便乗してブログに書きます。
ということで人が1on1の時間に何を考えてどう使っているのか気になっている
1on1で何を話すか考えてる - tomato3713’s blog
前提
最近1on1に向けて考えていること
前提に書いてある通り、自分はこの会社では古参で普段の仕事の仕方だったり同僚とのやりとりやカルチャーについての大きな悩みや不安はないです。その代わり、テックリードや30歳になったエンジニアとしての悩みや考えはあります。ということで以下のようなことを考えています。
- テックリード
- どのような振る舞いをしていけるとより頼れるテックリードとなれるかを壁打ちしてもらいたい
- どのようにして他の仕事を進めつつも技術ロードマップや技術的負債の解消を進められるかを壁打ちしてもらいたい
- 30歳エンジニア
- 社内のエンジニア的にはひとまず中堅くらいのグレードにはなれたが、今後のキャリアパスについてどういう選択肢がありそうか意見を伺いたい
- 引き続き同じ会社やエンジニアとして長く働くためにはどういうところを深く掘っていくとよいのか、自分のモチベーションを維持して楽しく働き続けるためにはどういうことを意識するとよいか壁打ちしてもらいたい
- チーム
- 一緒に働いている同僚にもっと活躍してもらうにはTLとして主に技術方面で何かやれそうなことないか壁打ちしてもらいたい
実際の1on1の時間の使い方
基本的には上記のようにテーマは決まっているけど、その時々で重点項目が変わるイメージです。また、メンターが「今回何にフォーカスして話したいですか」と聞いてくれるので、そこであらかじめ明示したりします。全部のことを同時に話すと長くなるので、「自分のキャリアパスについて話したいです」みたいな感じでそれだけについてしばらく話して終わりみたいなイメージです。
1on1される側の状況・フェーズによって内容が変わるはず
上記はあくまでも中堅30歳エンジニアの一例であるため、新卒エンジニアや入社直後の中途エンジニアの場合は内容は全然違う形となると思っています。
- 会社での経験年数が浅いメンバー(新卒・中途ともに)
- カルチャーに馴染むにはどうするとよいのか、みたいなところにフォーカスするのではないか(気持ちよく仕事ができるようにならないと、アウトプットも出しづらい)
- エンジニアや社会人としての経験年数が浅いメンバー(新卒など)
エンジニアの課題感の抽象度
エンジニアの持つ課題感は経験とともに抽象度が徐々にあがっていくはずなので、1on1でする話も少しずつ一般的なことになっていくものだと思います。そして、悩みの答えをもらうというよりは、答えを自分で探るための壁打ちになるのだと思っています。
- 抽象度
- 社会人スキル:
- エンジニアスキル:
- 仕事で触っているプロダクトでちょっとしたコードが書けるようになるには
- 仕事で触れているプロダクトで一から設計して機能を足すことができるようになるには
- 効率よく手戻りが少ない状態でタスクを分解見積もりして進めるには
- プロダクトの将来などを加味してよい設計のコードが書けるようになるには
- プロダクトの周辺技術に詳しくなったりコントリビューションするには
- 他チームや社外の一般的なプラクティスのインプットやアウトプットができるようになるには
- 自チームで特定の領域をリードできるようになるには
- 他チームや会社を巻き込んで特定技術領域をリードできるようになるには
- 業界で認知されているエンジニアになるには
- …
適当に書いてみましたが、後半になるにつれて解像度が低くなっていきます。結局自分のスキルレベルに応じて見える範囲や見る余裕のある範囲が限られてきます。個人のタスクやチームの仕事のことしか考えられないうちは1on1でそこをどう改善していくかという話が主となります。また、エンジニアとして「技術」と「仕事の進め方」をまずフォーカスすると思いますが、ここに「メンバーの成長」「プロダクトの成長」なども視座があがるにつれて増えていきます。
エンジニアのキャリアパス
キャリアパスについても上がっていくにつれて抽象度があがっていきます。
- 入社直後のエンジニア
- チームでちょっとした施策をおまかせできるエンジニア
- チームでプロジェクトをリードしてもらえるエンジニア
- テックリード・スクラムマスター・シニアエンジニアなど
- エンジニアリングマネージャー(EM)・スペシャリスト(IC)など
後者になるにつれて結局個人としてやりたいことは一人一人違っていって特定の型にはめられないです。序盤はこうしましょうねとメンターから提案されますが、テックリードやEMになろうというタイミングではチームや会社によってテックリードやEMの役割は十人十色(結局いい感じにやってねという期待になっていく)ので自分で考えつつメンターに壁打ちしてもらうことになっていきます。逆に言うと後者になっていくとどの会社でも働ける即戦力人材になっているということになります。
まとめ
同僚へのアンサーとして書き始めたところ筆が乗って最終的にかなり一般化した内容の記事になったと思います。結局言いたいことはメンティーとしてはスキルや経験次第でメンターとどういう話をするのか随時変わるものだということと、メンターもそれをわかっているはずなので気軽に相談していけるといいのかなと思います。そして余裕が出始めたら将来を見据え、どういうエンジニア人生を辿っていくとよいかをゆっくりと考えていくと良いのかなと思います。