最近話題っぽいこの本を読み終えました。
よくありそうなHTML入門書とかよりもかなりしっかりとした本でした。HTMLの仕様についての歴史からはじまり、主要な要素の解説、最後はアクセシビリティについて実例とともに紹介で終わりました。それぞれのセクションに書かれていることについては適宜横の脚注にてW3Cの仕様へリンクが載っていて、一次ソースにあたれるようになっていたのがとてもありがたかったです。
本の帯に書いてある 『仕様書を読め!』と上司に言われたら、真っ先に読む本!
がまさにそうという感じで、仕様書をそのまま読める人ならそれで良いかもしれないですが、この本は仕様書を読むにあたって必要な前提知識を日本語で解説してくれたり、仕様書に書いてあることが分かりづらい場合はこの本と併せて読むとわかるようになっている感じでした。
Chapter 3が一番長くて、要素ごとの紹介が書かれているのでここはリファレンス的にあとで参照できて便利そうでした。使い方が書いてあるだけでなく、要素ごとに アクセシビリティ上の注意点
が一つずつ書いてあるのも素晴らしいなと思いました。恥ずかしながら自分はアクセシビリティについてちゃんと考えてこれていなかったのでありがたかったですね。まあ何はともあれ、WAI-ARIAをがんばって使うことよりも、HTMLのマークアップを適切に行うことが大事なのだと最後まで読んで理解したのでまずはそこからちゃんと意識しようという気持ちにさせられました。
今見たらAmazonでは売り切れてそうだったので、ボーンデジタルから購入するのが良さそうです。これは会社の同僚でHTMLやアクセシビリティに興味ある人にもおすすめしたい。