「よっしゃやっていくぞ!」
僕の名前は id:masawada。都内の学校に通っているどこにでもいる平均的な高校生。みんなからは id:masawada と呼ばれている。
「id:masawadaー!放課後うちでプロデュースしようぜい」
コイツはパピ。本名は不明。趣味はアイドルのプロデュース(?)。自分はゲームとかアイドルに疎いので何の話だかよくわかっていないのだが、とにかく毎日アイドルをプロデュースしているらしい。
「Hello」
そして最後に「にゃん」。英語を喋る猫。よくよく考えると英語を喋る猫って珍しいはずなんだけど何故か馴染んでいるし普通に一緒に授業受けている。
今日もいつものように何でもない1日を過ごす……はずだった。事件が発生するまでは。
「え、暗い!夜??まだ朝の10時よ!」
「お、おい!アレみろよ!」
「何!?オブジェ?」
周囲の生徒が騒いでいる先をみると、教室の窓の外に巨大な「物体」が———。ベランダを出るとそこには校舎よりも2, 3倍の高さにそびえ立つ「人」がいた。
id:masawada「え、でかくない?」
あまりにびっくりした結果感想もあまりに素朴になってしまった自分。と、言ってる間にその「人」は口を開いた。
?「はじめまして、ひとでです。僕は見ての通り大きいですが、みんなと同じ仲間たちだと思っているので、よかったら仲良くしてください」
ひとでと名乗る巨大な人物は謎にフレンドリー。ただ1人プロデュース業に勤しんでいるパピを除く全員はあまりのサイズ感に皆震えている。
id:masawada「日本語喋れるの」
ひとで「はい、僕は日本人です」
id:masawada「今日は何しにきたの」
ひとで「仲間たちを増やしたいと思ってはるばるやってきました。よろしくね」
そういって彼はおもむろに手に持っていた「おにぎり」の一部をこちらに差し出した。
ひとで「おたべ」
何だかわからないものを差し出されても……と思っている矢先、にゃんがその「おにぎりのカケラ」にかぶりついた。数秒後、にゃんもひとでサイズに膨れ上がった。
ひとで「やったぜ。みんなもはやく仲間たちになろうよ」
にゃん「Wow」
あまりの出来事に僕は言葉を失った。
次回、『仲間たちが三人に!?』乞うご期待。
……。
これは masawada Advent Calendar 2019 12/12 の記事です。