以下の記事を読んで前々から気になっていたオライリーの『Fluent React』を読み終えました。
tech.route06.co.jp
読んだ感想としては、正直Reactを書くにあたって速攻役立つ知識ではなかったですが(本書の中にも繰り返し注釈で書かれていました)、どういう流れでReactが生まれたのかや、Reactの内部実装・思想について紹介されていたので参考になりました。フロントエンドの流れについての温度感をつかむのに便利な本なのかなと思いました。
私はWebサーバサイド寄りのエンジニアなので、フロントエンドには結構苦手意識がありましたが、この本を読んで「ああ、Reactってそういうところがウケてるんだな」って気持ちになることができましたし、今後新たなライブラリが流行り出したとしたらどういう観点で評価するべきかが少し掴めたような感じがしました。この本の影響でいまはQwikのことがちょっと気になりはじめています。
フロントエンド関連のライブラリを選定をするにあたって必要な前提知識の一部を補ってくれるのがこの本なのかもしれません。逆に、Reactをすらすら書けるようになりたいReact初級者には遠回りな本なのでそういう方には素直にReact公式のチュートリアルなどをやってもらうほうがスムーズな感じがしました。
最後に、おすすめできる本ではありますが以下の点だけ注意が必要です:
- 2024/10時点で英語版しかないようです
- Reactの内部実装の話などをしていますが、読むタイミングが遅くなればなるほど古い情報になっていきそうです
- 現状既に古くなっているポイントとしては、「React Compiler」のことを「React Forget」として紹介している箇所がありました